どこまでもサステナブルに。廃棄ホタテ貝殻を使った自転車用ヘルメット「HOTAMET」

どこまでもサステナブルに。廃棄ホタテ貝殻を使った自転車用ヘルメット「HOTAMET」 ミニベロ

自転車を選んでいる人のなかには、そのサステナブルな魅力を理由に移動手段として愛用している方も多いはず。そんな私も、やっぱりエコで、完全ゼロエミッションな交通手段である自転車が大好き!

しかし、自転車を使っているだけでは、このサステナビリティ精神はまだまだ満足しませんよ!そう、自転車に乗っているときのヘルメットも、大変エコでかわいい、おしゃれなヘルメットを発見したので、同じくサステナブル大好き人間たちにご紹介したく、この記事でご紹介いたします。

廃棄ホタテ貝殻を使った「HOTAMET」!

HOTAMET 狡い気サイトより https://koushi-chem.co.jp/hotamet/

このツルンとかわいいデザインのヘルメット、なんと、廃棄されたホタテの貝殻で作られている超エコなヘルメットなんです!エコでサステナブルでも、あんまり便利じゃなかったり、かわいくなかったり、という商品も多い中、このヘルメットは本当にデザインが逸品ですよね。ホタテからできたホタテのようなデザイン、とってもかわいいです。これをかぶって愛車に乗りたい!という気持ちが強まりますね。

日本初、ホタテ貝殻からできた環境配慮型ヘルメット

大阪府にある甲子化学工業株式会社さんと、ホタテ水揚げ量日本一の北海道猿払村の方々が共同で、水産系廃棄物のホタテ貝殻を再利用した、環境配慮型ヘルメット「HOTAMET(ホタメット)」を開発いたしました。

甲子化学工業株式会社さんは、主成分が炭酸カルシウムであるホタテ貝殻と、同じようにゴミである廃プラスチックをベースに、大阪大学の教授と共に新素材を研究。そして、猿払村から余剰貝殻の提供してもらい、ついに日本初の新素材として「カラスチック®」を開発に成功しました。まさにエコなプラスチック、オールゴミ由来のヘルメットです。

日本には廃棄される貝殻がいっぱい

「HOTAMET / ホタメット」プレスリリースより(https://koushi-chem.co.jp/hotamet/wp-content/uploads/2022/12/press.pdf)

最近中国への輸出が止まり話題になっているホタテですが、それまでは国内の水産物の中で最も多い輸出額でした。そして、日本の中で最もホタテ水揚げ量が多いのが、北海道の猿払村です。

そんな輝かしい功績の一方、猿払村・宗谷地区では、ホタテを加工する際に大量に生み出される水産系廃棄物である貝殻が、地域の課題として、長年問題になっておりました。その量、なんと年間約4 万トン。写真でみると、山のように積みあがった貝殻に呆然としそう。土地が貝殻で占められるだけじゃなく、積みあがった貝殻は、異臭や環境への影響も懸念されており、もはや放っておけない問題になっています。

このHOTAMETは、その廃棄された貝殻で作られたエコで高性能なヘルメット、まさに社会の課題解決をおしゃれでかわいく解決してくれる、最高のアイデアなんです。

新品のプラスチックを 100%利用するのと比較して、最大約 36%の CO2 削減

この廃棄貝殻を使用した新素材、いったいどのくらいエコかというと、なんと新品のプラスチックを 100%利用するのと比較して、最大約 36%の CO2 削減が可能なんです。また、普通のプラスチックではなく、石灰岩由来のエコプラスチックと比較しても、なんと約 20%の CO2 削減。こうやって数字で示されると、気持ちだけでエコを名乗っているんじゃないんだな、と信頼感が増しますね。

そしてプラスチック生産量が減るだけじゃなく、先ほどの廃棄貝殻という廃棄物の再利用において、資源循環という面でも環境に寄与しています。まさに地球にとっての一石二鳥。

もちろんエコだけじゃない!強度もばっちり

さあ、でもヘルメットは我々の命を守る重要な道具です。エコでおしゃれなだけでは、正直、選べませんよね。だって頭を守るものですから。

そんなまっとうな心配をお持ちの方、ご安心ください!こちらのHOTAMETは、なんとむしろ普通のプラスチックより強度が増しちゃってます。ホタテ貝殻をプラスチックに混ぜ込むことで、曲げ弾性率が約 33%向上したという結果がプレスリリースで報告されました。

また、このかわいい貝殻のようなデザイン、実はおしゃれなだけじゃないんです。このホタテ貝の構造を模倣した、特殊なリブ構造をデザインに取り入れることにより、構造面でも約 30%も耐久性を向上することに成功。

おしゃれなだけじゃない、エコなだけじゃない、機能面もばっちりのヘルメットです。

色展開も豊富!この素敵なヘルメットはどこで買えるの?

カラーは、白、ベージュ、黒、青、ピンクといった海をイメージした計 5 種類。実際に、猿払村のホタテ漁師さんも漁作業のヘルメットとして使用しているそうです。自転車だけでなく、防災用、作業用、勤通学用など、さまざまな場面で大活躍の予感。

さて、この素敵なヘルメット、公式サイトかた購入できます!

HOTAMET ホタメット | KOUSHI
ホタテの殻から生まれたヘルメット。日本人がもっとも食べる貝、ホタテ。それは、もっとも貝殻が捨てられる貝でもありました。もしも、外敵から身を守っていた貝殻が人の命を守るものへと生まれ変われたら。私たち甲子化学工業は、これまで廃棄されてきたホタ...

なんと、いまは予約販売のみで、納期は2か月先。ほしい方は急いで注文して、届くのを待ちましょう。

まとめ

自転車はサステナブルな移動手段として選択する人も増えてきています。そんななか、自転車だけでなく、その周辺もエコに気を使いたい!と思っているかたも多いはず。

HOTAMETはとてもかわいく、かつエコでサステナブル。そして、社会の課題解決のために努力している企業や自治体の努力の結晶です。ぜひ、素敵な自転車ライフの相棒に、選んでみてください。

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