最近はやりの”ポタリング“!
ミニベロ乗りの皆さんも、もうチャレンジしましたか?
実は、ポタリングは、自転車乗りのなかでも特にミニベロユーザーにおすすめしたい最高のアクティビティなんです。
聞いたことがあるけど、準備物がわからなくて、まだやったことがない…という方向けに、この記事では、ミニベロでポタリングをする具体的なプランと、おさえておきたい準備物を、最初から最後まで一気に解説していきたいと思います。
この記事を読み終わったら、もう次のお休みは、ポタリングを全力で楽しんでいることでしょう!
今回、“明日にでもポタリングができるくらい”を目指し、この記事ですべての情報が網羅できるようにまとめてみました。
アウトドア初心者さんでも、始めやすいポタリング。
ぜひポタリングを通して、新しい世界へ飛び込みましょう。
ミニベロがポタリングに向いている理由
まず、ポタリングとは、特に目的地を定めることなく、自分のペースで楽しみながら自転車に乗ることを指します。
つまり、自転車の散歩ということです。
もちろんポタリングは、ロードバイク、クロスバイク、もちろんママチャリでも、自転車ならなんだって楽しめるアクティビティです。
ただ、そのなかでも、ミニベロが一番ポタリングの良さを引き出せる自転車なんです!
その理由は簡単。
ミニベロはコンパクトで軽量。つまり、輪行が楽、という理由です。
輪行とは、自転車を輪行袋という専用の袋に入れて、電車などの交通機関を使用して移動することを指します。
自転車を輪行袋に入れたことがある方はわかると思いますが、慣れるまでは結構めんどう。
ロードバイクだと、前輪も後輪も外して収納しないといけないです。
ところが、ミニベロは小型自転車なので、そのまま収納できるサイズもあれば、大きくても前輪だけ外せばOK!
輪行初心者には大変やさしいつくりですね。
そのため、ぜひ、ミニベロユーザーにはポタリングを楽しんでほしいのです。
自転車の中でもミニベロの利点はこちら↓
実践!ポタリングプランはこう決めよう
ポタリングをしてみよう!という気持ちは高まりましたでしょうか?
そこで、実際、ミニベロでポタリングを実践する流れをご紹介したいと思います。
目的地を決めよう
ポタリングは、目的地を定めずに気分のままに走る自転車の散歩、そうお伝えしました。
でも、さすがに無計画で行けるのは自分の見知った町、つまり狭い範囲内だけでできることです。
少し遠出や、知らない土地を目指すなら、あまりにも無計画だと大変なことになります。
なので、特にポタリング慣れしていない方こそ、目的地を決めておいたほうが安心です!
安全面だけでなく、旅の楽しさというのも、目的地を決めるとき、計画するときがとても楽しかったりしませんか?
ぜひ、この記事を読みながら、自分が愛車で行きたい場所を考えながら楽しんでもらえると幸いです。
ミニベロで走る距離の体感はこちらを参考に↓
短距離編 ~”近場だけど電車じゃ行きづらい”がポイント~
まずは短距離でちょこちょこ、午前中に家をでて、昼頃には帰宅するくらいでも、すてきなポタリングです。
では、短距離のポタリングの目的地としておすすめな場所は、“近場だけど電車じゃ行きづらい”場所です。
せっかく自転車で行くので、徒歩や公共交通機関じゃ行かないな~と思うような場所に行ってみるのがいいでしょう。
例えば、私の例で恐縮ですが、ふらっといくポタリングの目的地例をご紹介します。
・片道自転車で20分。こんな駅わざわざ降りる!?鈍行しか止まらない駅近くの商店街
・片道自転車で45分。地元に愛される純喫茶。お店から最も近い駅は喫茶から徒歩30分
と、こんな感じです。
ポタリングでしか行かないような場所を意識して、短距離は楽しむのがいいでしょう。
電車や歩きでいつも行けるところを、わざわざポタリングの目的地にしなくてもいいですもんね。
「こんなところあったんだ」という発見を、一緒に楽しみましょう。
中距離編 ~わざわざ行かない地元の名所に。~
いきなりですが、皆さんの住んでいる地域は、何か有名なものはありますか?
意外に自分の土地について、あまり知らない方も多くないはず。
ちょっと、インターネットでも Google map でも、地元の名所について検索してみましょう!
中距離のポタリングでは、片道 10~20 km程度を想定しています。
寄り道しなくても片道 1 時間近くかかるイメージですね。
この距離だと、ちょっと遠出、でも地元の県は超えられない、くらいのイメージでしょうか。
せっかくなら、わざわざ行ったことがなかった地元の名所を訪れてみるのはいかがでしょうか。
例えば、私は大阪市内在住なのですが、そういえば堺市に行ったことがないな、と思い立ち、堺市で有名な古墳と博物館を見にいってきました。
また、名所だけでなく、地元の有名な名産品・おいしいご飯を食べに行くのも大いにアリです。
朝に出発して、市場で海鮮を味わったり、その土地ならではの特産を楽しんだり、またまた、ちょっといいところのランチに行くのもいいでしょう。
交通費がゼロの分、食事に回せるのは嬉しいですね。
おいしいご褒美があると、ポタリングの楽しさも倍増です。
長距離編 ~公共交通機関では行けない秘境編~
この距離なら、隣県にもチャレンジ可能です。
短距離編でもテーマにありましたが、やはりポタリングの魅力は”わざわざ公共交通機関では行かない場所”を目的地にできるところです。
これは長距離になっても同じです。
私は大阪在住なので、隣県というと兵庫県、京都、奈良など。
う~ん、どれもなんと魅力的な場所でしょうか!有名な観光地が何個も思い浮かびますね。
でも、そんな有名どころにはいきませんよ。
実際の私の例をお伝えします。
・日本三大八幡宮のひとつ。京都の石清水八幡宮!
・兵庫県尼崎市。マニアックな名所、世界の貯金箱博物館。
上記の例は、もちろん電車で行けないことはないのですが、鈍行でしか止まらない駅だったり、駅から目的地が離れていたり、結構旅に時間の制約ができてしまう場所なんです。
そこをミニベロで行けば、電車の時間を気にすることなく、自分の思うまま、楽しめばいいのです。
もし思ったより時間がかかったり、疲れてしまえば、いっそ泊まっていけばいい、そのくらいの気持ちでゆったり楽しむのがおすすめです。
温泉街なども、なかなか電車では行きづらい秘境が多いですよね。
目的地を温泉宿にして、泊まりでポタリングを楽しんで、次の日の午前には帰宅するようなお手頃旅もとってもよさそう!
考えるだけでわくわくします。
ルートを確認しよう
目的地を決めたら、次はルートを確認しましょう。
ここで重要なのは、ルートを”決める”のではなく、あくまで”確認”です。
ポタリングは自転車散歩なので、寄り道も醍醐味!
土地勘がある方は特に、ルートはざっくり”確認”をして、あとは偶然の出会いを楽しみましょう。
ただ、やはり初心者や土地勘がない方は、やみくもに知らない道を進むのは危険です!
そのため、しっかりルートの確認や、迷ったときの対策(後述)などをしておきましょう。
では、せっかくなので、気分を上げて温泉宿を目的地にして、実際にルートの確認をしていきましょうか。
こちら で温泉宿を検索しました(一休広告)
Googlemap で!
今回目的にするのは こちら。大阪府箕面市にある温泉宿です。
おお、結構高級…!
でもせっかくプランをたてるだけなんですし、ちょっと贅沢にしておきましょう。
一応、スタートは大阪駅に。
まずはGoogle mapで目的地に指定します。
そして、交通手段を自転車にして経路を出します。
このように、何個か候補を出してくれますね。
ミニベロはロードバイクほどスピードが出ないので、車に迷惑がかからないよう、“交通量が少ない”ルートを選択するのがおすすめです。
このルートで通っている主要な目印を確認しておきましょう。
実際に自転車をこいでいて、いつまでたってもその目印に出会えなければ、ルートから外れている可能性あり!
立ち止まって、ルートをすぐ確認しましょう。
自転車Navitime で!
自転車専用のマップ・経路として自転車Navitimeというアプリがあります。
もちろん、大きくはGoogleMapと変わらないのですが、より一層自転車が走りやすいルートを選んでくれています。
GoogleMapだと、結構団地や住宅街をジグザグ走るルートが出てきたりしますが、自転車Navitimeはそのようなルートは極力避けてくれています。ちょっと検索してみましょう。
大きくは変わりませんが、高低差などの情報が出てくれるのも嬉しい。
計画が立てやすいですね。今回のルートは、後半キツそう…!
有料会員のサービスだと、坂道が少ないルートなどがありますが、ポタリングでルートを調べるくらいでしたら、無料会員で十分だと思います。
準備しよう
さあ、目的地と、そこまでのルートを確認しました。
つぎはいよいよ準備を始めていきましょう。
ここはお金もかかるし、一番おっくうになる工程かもしれませんね。
そのため、もう、これを買えば間違いなし!高くもない!というものを用意しておきましたので、考えるのが面倒でしたらそのままご購入をおすすめします。
なぜなら、もっといいものが、もっとお得なものがあるはず…と検索して、結局面倒くさくなって、ポタリング実践がどんどん遠のく…という未来が、一番避けてほしいからです。
もちろん、こちらも一番コスパよくお勧めの手軽なものを紹介しているつもりですので、どうぞご安心ください。
服装編
まずは服装ですね。
こちらは距離や目的地によって選びましょう。
・短距離:カジュアルなパンツスタイルでOK
自転車のチェーンに巻き込まれないように、裾が広がっていない服でしたらなんでもオッケーです。
裾が広がるガウチョパンツなどでも、裾止めでカバーも可能。
裾止めなんて 3 桁以上お金を出したくないですよね。ヘアゴムでいいと思う方はヘアゴムでもOKです。
・中距離:汗をかいてもOKな服
目安は、ウォーキング程度の服装。汗対策ができるような乾きやすい服や、ちょっとスポーティな普段着くらいで全然OKです!
つまりは、ユニクロですべて揃えられるレベルですね。
ささっとドライ素材の動きやすい服をそろえちゃいましょう。
・長距離:自転車用の服装がベスト!
自分は大変ケチなので、今までやっていたスポーツウェアで代用するなどして、自転車用に新しいウェアを買うことから逃げてまいりました。
しかし、15 kmを超えると、もう避けられません。皆さんもあきらめて自転車用ウェアの購入を心からお勧めします。
なぜなら、15 kmを超えてくると、お尻が痛くなります…。
サイクリストたちは言います。「慣れろ」と。
確かに不思議なもので、お尻の痛さは慣れてきます。
しかし、対策できることを対策せずに、我慢して楽しいものが楽しくなくなるのは、避けたいところ。
自転車用のインナーだけでもいいです。それなら 1 万も超えてきませんので、ぜひ採用してあげてください。
そして最後に、ヘルメットは絶対着用をお勧めします。
ツールドフランス!みたいなヘルメットじゃない、カジュアルでかぶりやすいおすすめを下記に例としてあげておきます。どれも 1 万円以下。
持ち物編
・バッグ
持ち物は、少なければ少ないほどgood!
そしてもちろん、自転車に乗るときにバランスを失わないよう、リュックや身体に密着するものを選びましょう。
↓こんな感じ ↓
ぶらぶらするものは足に絡まったりと望ましくありません。
もし大荷物になりそうな場合は、ミニベロに荷物を取り付けるのがよいでしょう。
100均で作るフロントバッグサポーターもご紹介してますので、ご参考に。
・スマホホルダー
ルート決めのときにスマホアプリを使用しましたね。今時、もう紙の地図で目的地まで向かう人はいないでしょう。
迷わないように、スマホを見ながらすすむとき、ハンドルにスマホホルダーがあると大変便利です。
ホルダーに入れながら操作できるものが大半です。
また、結構小物類や、そのままモバイルバッテリーも入れられる優れものも。ポタリングくらいでしたら、それほどスピードも出ないし、道が悪いところを走るわけではないので、数千円程度のクオリティで問題なしです。
↑他記事で、私のミニベロが写真で出てくるとき、ちらちら映っているのはコイツです。
自転車のライトが、電池切れなどで緊急でライトがほしいとき、スマホはそんなときでも活躍します。
モバイルバッテリーは、最近はコンビニでレンタルもできますので、とにもかくにもスマホホルダーだけ、高いものではないので用意しておきましょう。
自転車点検編
さあ、いろいろ準備するものが多くてくたびれてきましたね。
最後の正念場、自転車点検です。
これを怠ると大変なことになりますので、ここは抜かりなく行いましょう。
ウェアを選んだり買ったりするのは楽しいかもしれませんが、こういう自転車の点検は少し腰が重いですよね。
と、思いましたので、超々必要最低限のことだけをリスト化しましたので、サクッとチェックしちゃってください。
・鍵:ちゃんとついてますか?
・ライト:ちゃんと点灯しますか?充電の人は充電を。
・タイヤ:空気入ってますか?
・ブレーキ:ちゃんと機能してますか?
・輪行袋:ぜったいに持っていくこと!!!詳細後述
以上です。
心配な方や、面倒な方、また、上記リストに引っかかった方は、早速近所の自転車屋さんにみてもらいましょう。
点検費用の相場はだいたい 1000~3000円です。ロードバイクの試合前点検でさえ3000円代でやってくれるところがありますから、安いものですね。
めんどくさがりさんは、行く当日の午前中に持っていくのもアリですね。
もちろんその場合は、なにかトラブルが見つかったらポタリングの予定な無しになる覚悟が必要ですが、小規模ポタリングの計画のときはがっかりも小さくて、よい機会かもしれません。
最後に、輪行袋について
これは、あえて持ち物編ではお伝えしませんでした。
なぜなら、本当に絶対に必須でもっていってほしいからです!特に中~長距離の方は、絶対です。
輪行袋があると、自転車を携帯してバスや電車に乗ることができます。
つまり、機械トラブルがあったときに自転車を乗り捨てずに済みます。
機械トラブルだけじゃありません。自分のけがや天気など、ポタリングを計画通りに進行することが難しくなるタイミングは考えうる限りで無限にあります。
そのほとんどすべてのリスクに対応できるものとして、輪行袋があります。
こちらも高いものではありませんので、持ってない方はこれを機に購入し、必ず持参していきましょう。
経験者は語る!よくある困りごとに対策しよう
ここまで準備をしてきた皆さま、お疲れさまでした!
あとは楽しいポタリングを待つだけです。
最後に、実際にポタリングをしていて、よく遭遇する困りごとを紹介しておきます。
このような実体験をあらかじめ知っておくことで、心の準備もできると思います。
これだけは運!自転車トラブル / 天候悪化
プロのレースでも機械トラブルと天候悪化は起こりうるものです。あれだけ対策していても起こるのですから、素人の私たちも、もちろんいつ遭遇してもおかしくないトラブルです。
せっかく楽しく漕いでいたのに、パンク、大雨、などなど。
ここでむりやり強行しても、あなたの愛車か、あなた自身かが壊れるだけですよ。
では、このトラブルの対策ですが、もうすべてに対応できる最強策をひとつだけお伝えします。
それは、結局、輪行袋です。何度も言います。輪行袋です。
輪行袋さえあれば、公共交通機関に自転車を載せることができますので、どんなトラブルがあっても、目的地を諦めることなく、向かうことができます。
たとえ輪行袋にミニベロをしまうことに慣れていなくても、その場にスマホさえあればなんとかなります。
また、大きいものを購入しておけば、ミニベロならなんとかそのまま収まるでしょう。
とにかく、輪行袋を持ってない!ということだけは避けてください。
そしてもう一つ、万が一公共交通機関に頼れるように、慣れないうちは線路沿いのルートを選ぶことをおすすめします。
もちろん、緊急時はタクシーも選択肢に入れてくださいね
絶対襲う疲労感。ご褒美を用意しよう!
短距離のポタリングでしたら、そうでもないかもしれません。
しかし、中距離を超えてくると、楽しいポタリングがいつのまにか疲労感満載に。
ポタリングは自転車の散歩、ゆる~く楽しむのが粋なのですが、外に出てサイクリングという運動をしている以上、どうしても疲労はつきものですね。
そこで、疲れたから引き返す…なんてこと、億がいちにも避けたいです。
そのためには、自分を奮い立たせる、ご褒美を目的地に用意しておきましょう!
例えば、ルート検索の例であげたような、素敵なお泊り先もいいですね。
もちろんそこまで大げさでなくても、ちょっと隣の市のホテルランチビュッフェとかでもいいんです。
なんだか、「食」のご褒美しか出てこないのが、私の引き出しの少なさを表していて申し訳ないですが、とにかく、目的地に自分が諦められないご褒美を用意しましょう。
自転車は加害者になり得る。しっかり保険に。
こちらは義務化されている自治体も多いようですね。
自転車は交通事故の被害者側にも、そして加害者側にもなり得ます。
ですので、しっかり保険には加入しておきましょう。
そこで、案外盲点の保険情報をご紹介します。
賃貸物件にお住まいの方、入居時に火災保険に入りませんでしたか?
実は、ほとんどの火災保険には、個人賠償責任保険という、人にケガをさせてしまったとか、物を壊してしまったなど法律上で損害を賠償しなければならない事故を起こしてしまった場合に備える保険が組み込まれています。
そのため、自転車保険と同じように注目されているんです。
なぜなら、自分が受けたケガは医療保険でカバーされていて、賠償責任は火災保険でカバーされていたら、わざわざプラスで自転車保険を加入する必要性が少なくなりますものね。
これは、ポタリングするしないにかかわらず、自転車に乗るものとして、とても必須なところ。
早速、ご自分が加入している火災保険の内容をご確認しておいて下さい。
皆さん、準備お疲れ様でした!
ポタリングを楽しむ際には、安全性と快適性を重視して準備をしましょう。
適切な装備やルートの計画、交通ルールの遵守などが重要です。また、自身の体力や経験に合った距離やペースを選ぶことも大切です。
しっかり準備しておけば、あとはただポタリングを楽しむだけです!
今週末はぜひ楽しいポタリングの冒険をお楽しみください!
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