世の中の10%のひとは左利きなんだそう。
ゴルフはレフティ用のクラブが、野球はレフティ用のグローブが用意されており、スポーツ界隈でも左利き用の道具展開が行われています。
日常生活でも、左利き用のハサミなど、普及してきていますよね。

そこで、ふと疑問に思いました。
自転車に左利き用って存在するのかしら?と。
調べてみましたので、ご報告します。
自転車乗り。左利きで変わること
そもそも自転車に乗ることは、利き手でなにか変わるのでしょうか。
ハサミやパソコンのマウス、はてはナイフなど、意外に日常生活に潜む右利き専用はたくさんあります。
スポーツにおいては、レフティやサウスポーという言葉があるくらい利き腕は重要です。左利きであることが有利にはたらくスポーツも多くありますね。
では、自転車においてはどうなんでしょうか。そもそも、自転車は左右対称の道具のようにみえますが、利き手や利き腕、効き足など、どう関わってくるのでしょうか?
ブレーキの握る利き手
まず、ぱっと思い浮かぶのはこちらですよね。ブレーキを握る利き手が違います。
日本の自転車のブレーキは、メーカーによらずすべてこのように決まっております。
右 | フロントブレーキ(前輪ブレーキ) |
左 | リアブレーキ(後輪ブレーキ) |
実はこれは、勝手に決まっているわけではなく、JIS(日本産業規格)でちゃんと決まっていることなんです。そのため、日本の自転車のブレーキはすべて上記の表のとおりに作られております。
しかし、実はロードバイクの本場ヨーロッパでは、全くの逆なんだそう。
道路の左側通行と右側通行の違いから、ブレーキの位置も変わった説が有力みたいですね。
車も、左ハンドルの車はウィンカーを出すときの上下が右ハンドルとは逆だった記憶があります。
さて、それは置いといて、左利きの話に戻ります。
ブレーキの違いは覚えてしまえば大した影響はなさそうです。
ただ、右の前輪ブレーキは、後輪のブレーキより強力で非常時に止まる力は絶大。
乗る位置、降りる位置
次に、利き手が違えば利き足も違います、ということで、自転車を降りる位置です。
大多数の右利きさんは、何気なく自転車の左側に降りて、何気なくスタンドを立てています。
しかしながら、左利きだと、右側に降りるほうが自然なんですね。そうすると、なんと右側にはスタンドがない。これは左利きにはツライ!
しかしながら、おしゃれ自転車にはなかなか採用されていないですが、ママチャリには両立スタンドというものがあります。

でも、これも実は落とし穴が!両立スタンドのロックは左側についているんです。
そのため、両立スタンドだからといって、左利きも右利きと同じような使用感、とはいかないみたいですね。
それでも、探せば世の中なんでもあるわけで。

昭和インダストリーズ 両立スタンド26 左きき用 CP
なんと、左利き用のスタンドを発見。ロックが右側についています。これなら左利きさんも自然に使えそうですね。
ただし、注意が必要なのは、降りるとき!
左利きさんが自然に降りる右側は、日本では車の通行している側だという危険があります。そのため、道具のほうで合わせても、やはり左側で乗り降りするほうが安全です。
左利き用の自転車ってあるの?
さきほど両立スタンドは左利き用をみつけましたが、自転車自体は左利きってあるのでしょうか?こちらは調べましたが、ブレーキはJIS規格で決められておりますし、自転車単位での対応はないようですね。
「レフティー 自転車」で検索すると、この超特徴的な自転車しかヒットしませんね。こちらはブランドCANNONDALE ( キャノンデール )さんが出している 「レフティー」と呼ばれるモデルです。
なんと、このとおり、フロントフォークが左側しかないんです!その名もレフティー。わかりやすい。マウンテンバイクやクロスバイク界隈で強いブランドですね。
少し話題がそれましたが、結論、自転車やサイクリストでは有力なレフティー・左利き情報はなし。あまり右利き左利きはスポーツサイクリストには重要な要素ではなさそうですね。
しかし、日常生活では、スタンドや乗り降りの安全面など、影響がありそう!こんなところにまで利き手が関係しているとは思いませんでした。
私は右利きなので、まだまだ気づかないことが多いと思うので、ぜひ左利きのサイクリストの悩みがあったらコメントで教えてほしいです。
以上!右利きさんも左利きさんも安全な自転車ライフを!
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