こんにちは。今回は大阪・堺市の仁徳天皇陵古墳へポタリングに行ってきたので、備忘録がてら、そして得られた気づきの紹介です。
目的は、大阪に初めて都を置いたとされる仁徳天皇のお墓である、仁徳天皇陵古墳です!そこで、堺市博物館とともに歴史を体感しに行ってまいりました。
大阪市から堺市は、まっすぐ南下でわかりやすく、道も広く走りやすいのでサイクリストにおすすめルートです。
旅の気づき:市営に県立。公共施設って使わにゃ損々!
“市営“動物園、”県立“美術館、意識しないだけで実は周囲にいっぱいあるのが、公共施設。
今回のポタリングの気づきは、公共施設は使わにゃ損!!!これは声を大にして言いたい。税金が使用されているのだから、市民税を払っている(私は堺市に払っているわけではないが…)地元の公共施設は、ぜひに利用してほしい。なぜなら、利用料がとっても安い!
なんと、今回ご紹介する堺市立博物館、入館料が大人でたったの200円ですよ!?こんなに安く、その土地の歴史を学べるなんて、こんなお得なことがありましょうか。
公共施設はどんどん使わなきゃ、損ですよ!
【大阪・堺市】噛めば噛むほど味がある、古墳の町に行ってきたよ。
大阪の堺と聞くと、皆さんは何をイメージするでしょうか?だんじり?チンチン電車?自転車ユーザーだとやっぱりシマノ?
実は、大阪府堺市は古墳がたくさんあることでも有名なんです!数だけでなく、なんと、大阪に都を初めて置いたとされる仁徳天皇の古墳が堺市にあるのです!ささ、さっそくこの旅の良さを紹介させてください。
メインはやっぱり仁徳天皇の古墳
さあ、古墳を見に行きました!…で、どうしましょうか?
そう、古墳って観光資源としては結構難しいんですよね。中に入れるわけでもなく、近づけばよく分からない、航空写真でみて初めて「こんな形なんだ~」という感想に、、、では現地に直接見に行く意味とは…?
と、なってしまいがち。
しかし、堺市はなんと人情あふれる街なんでしょうか!なんと、堺市民がボランティアで古墳の解説を行ってくれるんです!しかも、申し込みや事前予約など、一切不要。ボランティアの存在なぞ何も知らずにふら~っと古墳にたどり着いた観光客へ、常に2~3人待機しているボランティアさんが、すすす…と駆け付け、「解説しますが、どうですか?」と控えめに声をかけてくださるのです。
最初、驚いてなにかの勧誘かと思ったほどです。くるかこないか、わからない観光客のためにずっと立って古墳で待機している堺市のボランティアさんに、とっても温かみを感じ、心から感動しました。
そして、古墳の解説を聞くと、ただ景色を見ただけで終わるこの時間が、とても学びのあるものになり、整然とした景色がいきなり意味を持って目に映るようになります。
もちろん、古墳自体も素晴らしい。あまりに整然とした巨大な人工物は、やはり目の当たりにすると圧倒されるものですね。よく晴れていたので、シンメントリーなデザインと白い砂が映える写真を撮ることができました。
お隣にある堺市博物館、楽しすぎた。
仁徳天皇陵古墳の道を挟んで向かいにある堺市博物館で、そのまま古墳と堺市の歴史について学ぶことができます。「学ぶ」というと堅苦しいかもしれませんが、これがまた意外に楽しい博物館!これといって変わった展示があるわけではありませんが、地元感が色濃く、堺市に住んでいる人こそ最も楽しめると思います。
小学生低学年向けの、手作り感の強いスタンプラリー?を大の大人が恥ずかしげもなく、させていただきました。古墳の出土品から、だんじりの歴史まで、とても楽しく学ばせていただきました。すべてクイズに正解したので、しおりと手作りの折り紙をゲット。
みてくださいよ、このしおりのガバガバな切り方を。手作業とはいえもっとまっすぐ切るよう気を付けるでしょうに、と言いたくなるこの良い意味での適当感。めっちゃ好きです。超、愛用しています。
そして、おすすめ展示は、堺市にある小学校のほとんどの歴代の写真が掲載されている写真集を見れるところ!これ、自分が堺市の小学校に通っていたら、もしくは、自分の親が通学していた小学校が堺市にだったなら、とっても盛り上がるのではないでしょうか。白黒写真の時代で超数人体制の小学校から、大きくなっていく堺の規模感覚が、手に取るように伝わるよい展示です。
実際のルート
上記は大阪駅あたりから出発の片道ルートです!往復40km超えと、ちょっとポタリングにしては距離は長いでしょうか。じつは、このルート上に方違神社やシマノ自転車博物館など、見所たくさんの場所があったのですが、あまりに疲れ果て断念。またチャレンジしたいですね。寄り道するのに、体力が残る距離にすることも大切かもしれません。今回休憩なし、ご飯休憩もろくにとらなかったので、そこは反省。
しかし、ルートとしてはまっすぐ南下で、勾配なく、走りやすい道が続きます。ただし、道を少し東側を通るだけで、難波や今宮や繁華街になってしまうので、避けるように西側の道を通るのがミソ。ちょっと道中も治安がいいわけではないので、明るいうちに駆け抜けましょう。
住吉大社を通り過ぎるかたちで南下しますが、このあたりは路面電車も通っているので、とても楽しい。(自転車はがたがたして運転はしにくいが…)
立ち寄りした若松神社は800年以上の歴史あり
寄り道できなかったと先ほど述べましたが、帰り道、大阪市内に入ったときに見かけたこちらの神社だけ参拝いたしました。
市内に入った安心感からか、広くて大きい車道に面した広めの境内に惹かれて立ち寄りました。
若松神社は、かなりの古社であり、仝神名帳には「止杼侶支比賣命神社(トドロキヒメミコトジンジャ)」と記載されています。この神社は、古来から真住吉国の氏神として信仰され、その創立年代は不詳です。
しかし、承久三年(1211年)に後鳥羽上皇が討幕軍を起こし、熊野詣での名目で大和河内の兵を集めるために、若松神社の松林に若松御所(わかまつごしょ)が造営され、上皇はこの行宮で渡御を行い、当社に国家安泰と御武運の長久を祈願したと伝えられています。つまり、少なくとも約800年以上の歴史があるのです!そんな古さを感じさせないきれいな境内で、整備が行き届いた素敵な神社でした。
まとめ・感想
片道20km超、行きはよいよい、帰りは…ちょっと「今からあの距離帰るのかぁ」という気持ちになってしまいますね。帰りにもなにかご褒美か、楽しみを残しておくべきでした。
堺市は大阪市と同様、区に分かれている政令指定都市だけあり、ま~広い広い。一度だけでは魅力の神髄をしゃぶりつくせません。また、古来より大阪市とは川を隔てて独自に発展してきた都市です。そのため大阪市内とはまた違った歴史あり、魅力あり、文化あり、よくよく観察し楽しむ価値がある地域ですね。
自転車の聖地でもある堺市、もっともっと行ってみたい!と思わせてくれる、味のあるポタリングでした!
堺市、ありがとう!
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